子どもが勉強を嫌がる理由とは?今すぐできる対策を理由別にご紹介!

子どもが勉強を嫌がる理由と今すぐできる対策学習法
こんなお悩みありませんか?
  • 子どもが勉強嫌いで全く勉強しなくて心配…
  • なぜこんなに勉強を嫌がるんだろう?
  • 勉強を嫌がる子どもに親や先生ができることってあるの?

うちの子、勉強大嫌いで全然勉強しなくて…。

なんでこんなに勉強嫌いなんだろう。どうしたらいいの?

こころ先生
こころ先生

勉強を嫌がるのには理由があるよ。理由を知って、効果的な対策をとろう!

こんにちは!
勉強苦手なお子さんのための家庭教師、こころ先生です♪
勉強を嫌がるお子さんに勉強させるのって本当に難しいですよね…。
私もこれまでのお仕事で、勉強に乗り気でないお子さんに勉強を教えることが多かったので、その大変さはとてもよくわかります。
でも、嫌がるからといってそのままにしていては、勉強嫌いはひどくなる一方…。
親御さんや先生としては、ここで早めに対応しておきたいところですよね!

そこで今回は、子どもが勉強を嫌がる理由と、親や先生が今すぐできる対策を原因別にお伝えしようと思います。

「めんどくさい」にかくされた勉強したくない本当の理由

お子さんに勉強をしたくない理由を聞くと、どんな言葉が返ってくるでしょうか?

私の経験上、以下4つの言葉のどれかが大抵は出てきます。

「めんどくさい」「つかれる」「むずかしい」「やりたくない」

みなさん一度は聞いたことがあるかと思います(苦笑)。

お子さんの年齢にもよりますが、勉強したくない理由を直接聞いたとしても、子どもの語彙力・説明力だと、多くの場合はこのように一言で表現されるでしょう。

では、もう少し掘り下げて、子どもが勉強を嫌がる理由について具体的に考えてみましょう。

子どもが勉強を嫌がる理由の例
  • 課題の量が多い、終わらない、大変
  • 課題の内容が難しい、解けない
  • 身体が疲れている(手が疲れる、目が疲れる、背中が痛い、腰が痛い、だるい)
  • 遊びたい、テレビ・YouTubeが観たい、ゲームがしたい
  • お腹がすいた、眠たい
  • 間違えるのが嫌だ、自分の思い通りに書けない・解けない
  • 内容が面白くない・興味を持てない
  • 集中できない
  • 親や先生に注意されるのが嫌だ
  • 勉強のやり方がわからない、何からどう始めたらいいのかわからない

このように、「めんどくさい」「むずかしい」「つかれる」「やりたくない」という言葉の裏には様々な理由があることが考えられます。お子さんによっては、ここに挙げた以外の理由があるかもしれないし、1つの理由に限らず重複していたり関連していたりすることもあるかもしれません。

勉強を嫌がる理由は大きく分けて4つ!理由別の対策とは?

困っているところが見えてきたら、次に対策を考えていきましょう。実は、先ほど挙げた【子どもが勉強を嫌がる理由の例】は以下の4つの原因に分類することができます。

  1. 勉強内容・量・方法の問題
  2. 身体面の問題
  3. 勉強に対する興味関心の問題
  4. 自己肯定感の問題

では、理由別に親や先生が今すぐできそうな対策についてご紹介していきます!

①勉強内容・量・方法の問題

子どもが勉強を嫌がる理由の例(その1)
  • 課題の量が多い、終わらない、大変
  • 課題の内容が難しい、解けない
  • 勉強のやり方がわからない、何からどう始めたらいいのかわからない

量を小分けにして少しずつやってみる理解できる内容からやってみるどこから手を付けていくか計画を一緒に立ててみる、などの対策もよいでしょう。

課題の量が多すぎて終わらない、内容が難しすぎて全然解けない場合は、そもそも課題の量や内容がお子さんの現在のレベルにあっていない可能性があります。あまりにもお子さんへの負担が大きいようであれば、担任の先生に相談することをお勧めします。相談の目安としては、生活に支障が出ている状態(終わらずに夜中までやっていて睡眠が十分とれていない、本人が精神的にも苦しんでいる、毎日のように親子で喧嘩になっている、親子の関係が悪化している)ようであれば、お子さんと親御さんのためにも早めのご相談をお勧めします。よく「先生に相談すると”他の生徒のこともあるから、特別対応はできない”と言われるのではないか?」と心配して、相談できずにいるケースもあります。しかし、お子さんやご家族がつらい思いをしてまで課題を強制するのは本末転倒です。きっと、【勉強は、お子さんの将来の選択肢を広く持たせてあげるための手段の一つ】だったはずですよね。親子の関係を壊してまで無理にさせている、その難しい課題は本当に必要でしょうか?最近は、法律の整備も進み、【合理的配慮】の考え方も広まってきており、教育現場でも支援の理解が進んでいます。先生方も、他の生徒さんたちへの説明も含め、協力してくださるはずです。

②身体面の問題

子どもが勉強を嫌がる理由の例(その2)
  • 身体が疲れている(手が疲れる、目が疲れる、背中が痛い、腰が痛い、だるい)
  • お腹がすいた、眠たい

勉強するにも体力が必要です。体が疲れていては、勉強の内容もなかなか頭に入ってきませんよね。学校から帰ってきた夕方頃は、おなかも空いてきたり、疲れや眠気が出てきたりする頃でしょう。まずは身体の状態を整えてあげることも有効です。

おやつを先に食べる(糖分補給)冷たいジュース(炭酸水など)を飲んで気分転換してから勉強に取りかかる睡眠時間をしっかり確保する仮眠をとる勉強の前に疲れる予定をできるだけ入れないお風呂に入ってリラックスしてから勉強する、などの対策をとりましょう。

腰が痛いなら椅子や机は身体に合っているか、目が疲れるなら照明、眼鏡、ノートのマス目などの調整する。もともと眼球運動が苦手で疲れやすい子もいるため、教科書とノートの位置の調整や、場合によっては拡大コピーを用意するなどの対応も必要になるかもしれません。

直接勉強とは関係ないように見えますが、意外と効果的な場合もあるので、ぜひ試してみて下さい。

③勉強に対する興味関心の問題

子どもが勉強を嫌がる理由の例(その3)
  • 遊びたい、テレビ・YouTubeが観たい、ゲームがしたい
  • 内容が面白くない・興味を持てない
  • 集中できない

好きなことがあるということは素晴らしいことです。それに打ち込めるということは子どもにとっても良いこと。ただし、メリハリは大事です!

勉強が終わった後の楽しみ(ご褒美)として設定するのか、むしろ時間を決めた上である程度やらせて満足した後に勉強に向かわせるのか、どちらの対策がいいのかはお子さんの性格や状況によっても変わります。一方的に決めるよりも、お子さんと話し合いながら決めるのがよいでしょう。

また、ゲームやテレビ、おもちゃやマンガなどが見えると、どうしても気になり、集中が途切れてしまいがちです。勉強とは関係ない物は机の周りに置かずに片づける手が届かない場所に置く見えないような場所で勉強するなど、周りの環境を整えることも大切です。

勉強自体に興味を持てない場合には、低学年の場合には好きなキャラクターやアニメのイラストを使用するだけでもやる気になることもありますし、高学年の場合は、好きなアニメやゲームに例えて説明する、具体的にどんな場面で勉強した知識が使われているのかを教える、他にもご褒美をうまく利用することで頑張れることもあります。好きなものと関連付けて興味の入り口を広げてあげることが効果的です。私は勉強嫌いなお子さんの授業を担当するときは、必ずお子さんの好きなこと・興味のあることを事前に把握して、勉強に何かしら関連付けて興味をひきつけて授業を行います。これは経験やテクニックが必要になってくるので、まずはお子さんとの関係づくりから始めて、お子さんが普段どんなことに興味関心を持っているのか情報収集をするところから始めましょう。

④自己肯定感の問題

子どもが勉強を嫌がる理由の例(その4)
  • 間違えるのが嫌だ、自分の思い通りに書けない・解けない
  • 親や先生に注意されるのが嫌だ

「間違えるのが嫌」「思い通りに書けない・解けない」という悔しい気持ち、よくわかります。私も小学校2年生の時に出てきた「道」という漢字の「しんにょう」の部首がうまくかけなくて泣きながら何度も消しゴムで消しては書いて…とても悔しかったこと今でも覚えています。

「間違えるのが嫌」は、間違えた自分に直面することが苦痛だったり、これまでも間違え続けたことで自信をなくしているのかもしれません。「思い通りに解けない」のは、自分では解けると思っていたのに実際はうまく解けなくて理想の自分と現実の自分へのギャップがあって悔しいのかもしれませんね。思い通りに書けないのは、目で見た情報をもとに手の動きをコントロールする力がまだ追いついていないからかもしれません。

この場合は、確実にできる難易度の課題から始めて小さな達成感を味わせる人と比べずその子の過去との比較で褒める小さなことでも褒める叱りすぎず見守る悔しい気持ちに共感しつつ前向きな言葉で励ます、などの対応がよいでしょう。

実際、これまでの家庭教師経験の中でも、ふざけてなかなか課題に取り組めなかったり、毎回話が脱線していったりするお子さんがいましたが、子どもの様子をよく観察していると、実はこれまでの失敗経験の積み重ねで間違えることに強い抵抗感を持っていて、自信のなさから話を逸らしたりごまかしたりしている子が多かったです。

ここまで、原因別に今すぐできそうな対策について書いてみました。もちろん、学校との関係でここに書いた対策がそのまま適用できるとは限りません。その場合はどこで折り合いをつけるのかを考える必要があります。どこまでは本人が頑張れるのか、どこからはサポートが必要なのか、本人や周りの環境と十分話し合うことが必要です。

子どもが勉強を嫌がる理由を知るためにはどうしたらいいの?

勉強を嫌がる理由を知るためには、子どもの様子をよく観察したり、話を聴いたりすることが必要です(これを【アセスメント】といいます)。

「勉強についてどんなところで困っているんだろう?」という視点で、子どもの様子を観察してみましょう。勉強するときに、お子さんはどんな行動をしていますか?

  • 宿題するとき、毎回泣いたり怒ったりしているなぁ…
  • 算数の文章問題になるとおしゃべりばっかりで先にすすまない
  • 間違いを指摘すると癇癪起こすなぁ…
  • 漢字の書き取りになると集中できない。何度も書くのがめんどくさいみたい。

子どもの視点に立って考えてみると、大人が気づいていなかったような【勉強を嫌がる理由】に気づくこともあります。子どもが困っている部分に目を向け、何に困っているのかをまず知ることが大切です。

なかには想像以上に追いつめられている子もいる

勉強を嫌がるお子さんの中には、「頑張っているのに、どんなに頑張っても成果が出ない…」と悩んでいるケースもあります。周りから「努力が足りないせいだ」「なぜできないんだ」と責められたり、お友達にからかわれたりして、本人も「自分は頭が悪いから…」「自分の努力が足りないから」と思い込み、お子さんが本当に困っていることになかなか気づくことができない場合があります。

特に学齢期の子どもは、成績が自己肯定感と結びつきやすく、成績が悪いことが続くと自己肯定感が下がりやすいです。間違えることが恐くなり、さらに勉強を拒否する、ひどくなると学校に行きたくない…と不登校につながるケースもあります。

たとえ成績が悪くても、それは子どもの一側面でしかないので、他に得意なことを認めてくれる環境が見つけられたらよいのですが、現在の学校教育では、まだまだ学力での評価が中心です。

たまたま学校で行う学習が苦手だっただけ。たまたま学校で行う授業形式だと理解しにくかっただけ。子どもの性格が一人一人違うように、理解しやすい学習の方法もそれぞれです。お子さんの得意な力に気づき、お子さんに合った学習の方法を見つけることができれば、理解できるようになることも多いのです。

学校に通っているうちは、どうしても「学校」という狭い社会の中での評価になってしまいますが、本当に必要なのは、もっと先の子どもの将来を見据えること。大人になって社会に出た時に、その子の本来の力が十分に発揮できることです。

そのために今、何ができるのか。本当に好きなこと・得意なことを今のうちから一緒に探し、苦手なことはどうやって補っていけばいいのかを考えていくことが周りの大人に求められます。

まとめ

今回は、子どもが勉強を嫌がる理由と、子どもに関わる大人が解決のために一番最初にやるべきことについてお伝えしました。

今回の記事内容をまとめると、

1.子どもが勉強を嫌がる理由は大きく分けると以下の4つ
  • 理由1:勉強内容・量・方法の問題
  • 理由2:身体面の問題
  • 理由3:勉強に対する興味関心の問題
  • 理由4:自己肯定感の問題

2.子どもが勉強を嫌がる理由別!今すぐできる対策

■対策1:勉強内容・量・方法の問題 が理由の場合
負担が大きいようであれば学校の先生に相談する、量や時間を小分けにして少しずつやる、理解できる内容からやってみる(スモールステップ)、どこから手を付けていくか計画を一緒に立ててみる。

■対策2:身体面の問題 が理由の場合
おやつを先に食べる(糖分補給)、冷たいジュース(炭酸水など)を飲んで気分転換してから勉強に取りかかる、睡眠時間をしっかり確保する、仮眠をとる、勉強の前に疲れる予定をできるだけ入れない、お風呂に入ってリラックスしてから勉強する、椅子や机は身体に合っているか、目が疲れるなら照明、眼鏡、ノートのマス目などの調整する、教科書とノートの位置の調整、見やすいように拡大コピーを用意する。

■対策3:勉強に対する興味関心の問題 が理由の場合
勉強が終わった後の楽しみ(ご褒美)として設定する、時間を決めた上である程度やらせて満足した後に勉強に向かわせる、これらをお子さんと話し合いながら決める。勉強とは関係ない物は机の周りに置かずに片づける、手が届かない場所に置く、見えないような場所で勉強する、など周りの環境を整える。好きなキャラクターやアニメのイラストを使用する、好きなアニメやゲームに例えて説明する、ご褒美をうまく利用する、など好きなものと関連付けて興味の入り口を広げる。

■対策4:自己肯定感の問題 が理由の場合、
確実にできる問題から始めて小さな達成感を味わせる、人と比べずその子の過去との比較で褒める、小さなことでも褒める、叱りすぎず見守る、悔しい気持ちに共感しつつ前向きな言葉で励ます。

いかがだったでしょうか?参考になったら嬉しいです!

こころ先生でした。では、また♪

この記事を書いた人
こころ先生

・家庭教師歴7年(会社・個人契約どちらも経験あり)。
・自身も高校受験時(中3)、家庭教師を利用し、第一志望合格。
・臨床心理士、公認心理師の資格有(主に不登校・発達障害グレーゾーンの子どもたちの療育やカウンセリングを経験)。
・現在は【勉強苦手・不登校・発達凸凹さんのための家庭教師】として個人契約の家庭教師として活動中。
・30代2児の母。
・このブログでは、家庭教師に関する疑問やお悩みにお答えできるような記事を書いています!家庭教師選びの参考にしてもらえたらうれしいです♪

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